霧島神宮古宮址(鹿児島県霧島市)

高千穂河原鳥居6
霧島連山の南の登山口にある霧島神宮の古宮址です。

ここは古事記に書かれている「天孫降臨の地」と云われている場所です。

この地に立つと、霊峰である高千穂峰から流れ込む神秘的な霊気が一気に全身を包むのを感じます。
純粋にエネルギーを受け取ることのできる場所です。鹿児島県のパワースポットとして、私が一番にお勧めする場所です。

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天孫降臨の地「高千穂」

古事記では天照大神の孫であるニニギノミコトが、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定するために、三種の神器を携えアメノコヤネノミコト他5人の神様と伴って「筑紫の日向の高千穂のくじふる嶽」に降臨したと記されています。

しかし、天孫降臨の地とされる「高千穂」は九州には二か所存在します。宮崎の「高千穂」とこちら鹿児島の「高千穂」です。

現実にはニニギノミコトは大陸から九州に海路で訪れたはず、そう考えると上陸したのは海岸のはず。しかし、二か所とも奥深い山中に存在します。

私の個人的な考えではありますが、ニニギノミコトが日本に上陸して、その後、この地を平定するために神を降臨させた地が、ここ鹿児島の「高千穂」と宮崎の「高千穂」なのではないかしら。そう考えると二か所あっても不思議ではないと思います。
双方とも神様のエネルギーを降ろすには最高の地といえるほどのパワーに満ち溢れている場所です。

高千穂峰をご神体とする霧島神宮は、古くは高千穂峰と御鉢の間の背門丘(せとを)と呼ばれる場所(高千穂の峰を登ると、現在は小さな祠でお祀りされています。)にありました。
しかし、御鉢の噴火によってたびたび焼失したため、天暦年間に性空によってこの地に移されたそうです。

その後は、高千穂峰を正面に望むこの地で代々祭祀が執り行われてきました。しかし、1235年の噴火で再度焼失したため、今の霧島神宮は別の場所で再建されています。そのため現在この地は霧島神宮の古宮址となっています。

しかし、斎場としては現在でも重要な場所となっています。
毎月10日には月次第が行われており、特に11月10日には、幽玄な「天孫降臨御神火祭」という火祭りが行なわれます。
この御祭りは、火を焚いてニニギノミコトを迎えた故事にちなむ祭りで、燃えさかる御神火と響きわたる太鼓や神楽の囃子音が、見る人を神秘的な世界へいざないます。
 
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古宮址へ参拝

九州、特に宮崎や鹿児島を巡るには車での移動がお勧めです。
公共の交通機関がまったく無いわけではありませんが、本数がかなり少ないです。

ここは高千穂登山や中岳登山の人々の登山コースの出発地にもなっており、広い駐車場も完備されています。

高千穂河原鳥居2
周辺にはミヤマキリシマ群生地を巡る散策路やキャンプ場なども整備されており、霧島山に関する情報を提供するビジターセンターも併設されていますから、車のナビに「高千穂河原ビジターセンター」と入力したらこの場所までたどり着けますよ。

駐車場の正面奥に鳥居が立っており、ここから古宮址へと参道が続きます。

高千穂河原鳥居3
しばらく木々に囲まれた参道を歩きます。参道を歩くだけでもエネルギーを貰えますよ。
小鳥のさえずりに混じって鹿の鳴き声も聞こえてきます。

途中運が良ければ野生の鹿にも出会えますよ。

歩くにしたがって身体も心も洗われて行くようなそんな感じです。

 

しばらく歩くと古宮址前にたつ鳥居が見えてきます。

当日は靄が立ち込めていましたが、それがかえって神秘的な風景を醸し出していました。

高千穂河原鳥居6
鳥居の奥には岩座のみが鎮座

高千穂河原鳥居と古宮址
神様を奉る神殿こそありませんが、自然の荘厳な姿が人の造り出す神殿以上の何かを感じさせています。

高千穂河原古宮址
白い玉砂利が岩座に向かって真っすぐに敷き詰められており、現在でも神聖な場所として祀られているのがうかがえます。

 
 

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古宮址での感動的な体験

高千穂峰への登山者は多いのですが、ここ古宮址を参拝される方は意外と少ないんです。
そのため訪れた日は私以外は誰もいない状態でしたので、一人で静かにお参りが出来ました。

岩座の前で目を閉じて手を合わせると、岩座の周りを取り囲むように、白い衣をまとった古代の人々の姿がビジョンとなって浮かび上がってきました。

この様にして神を降ろしていたのかしらと思いながら見ていると・・・・

閉じた目の奥から、最初は小さくオレンジ色の光が浮かび上がってきて、その光はどんどん大きくなり目の前いっぱいに広がっていきました。
霧で霞む空にもしかしたら太陽が出てきたのかしらと思い、目を開けてみますがやはり曇り空です。

再び目を閉じると、突然、渦を巻くような突風が吹き起こり、あまりの強さに一瞬身体が風に吹き倒されそうになるくらいの強さです。

慌てて目を開けて前方を見ると、今度は見る見るうちに霧が晴れていき、上空には青空まで現れだしました。
それはそれは、驚きと同時に感動以外の何物でもありませんでした。

さらに霧はどんどん風に飛ばされていき、前方にそびえる高千穂峰の姿もくっきりと浮かび上がってきました。

高千穂河原鳥居1
あまりの感動にありがたくて、自然に涙がとめどもなく流れてきました。

 

どれほどの時間青空が見えていたのかは分かりませんが、感謝して古宮址を後にしてしばらく、辺りはまた霧に包まれてしまいました。

本当に不思議で感動的な経験でした。
 


ここ霧島には、霧島六社権現と呼ばれる六つの神社が高千穂峰を囲むように建っています。
夷守神社の合祀により、現在は5箇所になっていますが、「霧島神宮」「霧島東神社」「霧島岑神社」「狭野神社」「東霧島神社」の5社です。

時間に余裕があったら廻ってみられるのも良いかと思われます。
どれもそれぞれパワーのある神社です。


 
 

霧島神宮古宮址アクセス情報

鹿児島県霧島市霧島田口2583-12



駐車場  有り  有料  一般車 500円

 

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