生理中は参拝は控えた方がいいの?

生理中の参拝 「生理中の女性は神社・仏閣には参拝したらだめだ」なんておっしゃる方が時々いらっしゃいます。

生理中は絶対参拝してはだめだなんていうのありえませんが、控えた方が良いというのは一理あります。
しかし、生理中の女性が参拝を控えた方が良いというのは、女性が不浄だからという訳ではありません。

 

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「ケガレ」は「気枯れ」という意味合いがあるそうです。生理中の女性は肉体的にも精神的にも弱っている状態です。いわゆる「気枯れ」の状態。しかし、これは不浄と言う意味合いではありません。

現在では「ケガレ」=「不浄」という思い込みが強く、そのように解釈されているようですが。子供を産むというのはとても神聖なことです。子宮は神様から授かった宝である子を十月十日育む御宮です。不浄な訳がありません。
それどころか、大切な身体だからこそ、生理中の身体を気遣って、生理中は参拝を控えなさいということだと思いますよ。

神社・仏閣は神聖な場所に建っている事が多く、住む人が少ない深い山の奥だったりします。険しい山道を登ったりしなければなりません。参拝をすることによって無理をして身体を壊したら大変です。

今のように衛生面でも十分な環境ではなかった昔は特に、生理中の女性が無理をしたら命にかかわる病に罹るリスクは想像以上に大きかったと思えます。だからこその、いたわりの発想だと思います。時代が進んだ現代でも、やっぱり生理中は女性の身体はデリケートな状態だから普段よりも気を付けなければなりません。間違っても女性は不浄な生き物だなんていう、男尊女卑の考えではないと思います。

一部の人は今でも、女性自体が穢れた存在だからとおっしゃる方もいらっしゃいますが、そんな方もご自身がおっしゃっている穢れた女性から生まれてきているのです。

私自身は生理中でも神様からおしかりを受けたことはありません。しかし、そうはっきりと申し上げて、(人間から)おしかりを受けた事はありますが(笑)。でも、生理中でなくても、身体が無理な状態と解っているのに、無理に目の前の石段を登ろうとして、神様から怒られたことはあります。当たり前ですけどね。

 

そんなわけで、元気な人は生理中でも参拝されてよいと思いますよ。しかし、今も昔も、生理中は身体はノーマルな状態ではありません、くれぐれも無理をしない事が肝心です。

 

また、歴史の流れで女性の地位が低い時代があり、その時代の風習をいまだ受け継いでいる所もあります。
そのような場所ではその習わしに従うのがベストだと考えています。

「生理中の方お断り」と明記している神社にはまだ出会ったことがありませんが(もしかしたらあるかもしれませんが)、女人禁制という所はあります。
神社・仏閣自体は誰かが造った建物ですから、私のものではありません。他人様のものです。その人様のものにお邪魔するわけですから、ここではこういう決まりごとでお願いしますと言われたら従うのが礼儀ですよね。