山の辺の道(奈良県天理市~桜井市)

奈良県の「山の辺の道」を歩きました。
山の辺の道18
奈良盆地は周囲を小高い山々に囲まれています。
古代からその山々の山裾を縫うように三輪山の麓から石上神社を通り奈良へと通じる道があります。「山の辺の道」は、天理市にある「石上神宮」から三輪山をご神体とする「大神神社」まで伸びる全長約16キロの道を言います。「日本書記」にもその名が残っている道です。

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奈良は794年に桓武天皇によって京都の平安京に都が移されるまで、ずっと古代の日本の都だった場所です。
古代の歴史に欠かせない崇神天皇の古墳や景行天皇の古墳、卑弥呼の墓ではないかと言われている箸墓古墳など、古代史ファンにはたまらないと思えるほどの史跡に次々出会えます。

古墳以外にも、「記紀」や「万葉集」ゆかりの地名や伝説もあちらこちらで目にします。まるで古代史のテーマパークのよう。

 

そんな山の辺の道、石上神宮と大神神社はすでに訪れていましたので、今回は山の辺の道の中ほどの道を歩くことにしました。
山の辺の道(南コース)の観光マップはこちら(天理市観光協会HP)

長柄駅で電車を降りて、山手に向かって歩きます。
山の辺の道1
道沿いには多くの柿木の果樹園が。柿の産地なんですね。
そういえば奈良の名物と言えば、柿の葉寿司が有名ですよね。一般の家庭でも作られていると聞きますよね。

 

国道169号線を渡り、民家の間の狭い路地を抜けると、

山の辺の道2
道の先に標識が見えます。

山の辺の道3
山の辺の道の標識です。
山の辺の道4
ここから山の辺の道に。

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山の辺の道を歩く

小春日和の穏やかな日差しの下、山々に囲まれたのどかな田舎道を歩きます。

屋m野辺の道24
いやーーー(^-^)この景色の中を歩くだけで、まず癒されますねーーー。

  

衾田陵

歩き出してすぐに出会った史跡が「衾田陵」
OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「衾田陵」は天理市南部に広がる古墳群の中でも最大の大きさを誇る古墳です。
宮内庁によって、第26代継体天皇の后である手白香皇女の墓と治定されていますが、古墳の形態や大きさ、出土品などから、古代の大王の墓ではないかという見方もあります。

「衾田陵」の前に立ってみて、私自身が感じたエネルギーは、やさしいエネルギーではあるけれども、女性というよりは男性のエネルギーに近いと感じましたよ。

 

燈籠山古墳

「衾田陵」を後にしばらく歩くと「燈籠山古墳」が見えてきます。

山の辺の道燈籠山古墳
周りを柿の木の果樹園に囲まれています。行くとこ行くとこ柿の木が多いですね。

ただここは、南側前方部分が念仏寺の墓地となっているために、エネルギーがどうという問題ではありませんでした。
ここに眠る古代の大王のエネルギーよりも現代の方々の念が強すぎますよね。(笑)

山の辺の道燈籠山古墳標識
 

 

刈り取りの終わった田んぼを眺めながら歩きます

山の辺の道11
山々に囲まれた、こんなのんびりとしたエネルギーの流れる田んぼで採れたお米は、さぞかし美味しいだろうなぁ・・・・ってついついおもちゃいますよね。

  

柿本人麻呂の碑

そんな田んぼの中に柿本人麻呂の碑があります。
山の辺の道柿元人麻呂の碑
ふすまじを ひきてのやまに いもをおきて やまじをいけば いけりともなし・・・って書かれています。

訳すと
ふすまじを(衾田へと続く道を)、ひきてのやまに いもおきて(引手の山に妻の亡骸を葬り)、やまじをいけば(山の辺の道を行くと)、いけりともなし(悲しみのあまり生きた心地もない)・・・・だそうです。

「ふすまじを ひきてのやまに いもをおきて やまじをいけば いけりともなし」

口ずさみながら歩くと、気持ちがまた一段と山の辺の道に溶け込みますよね。

  

長岳寺

道脇の大きな木の左手に続く石段を上ると長岳寺があります。
山の辺の道長岳寺入り口
山の辺の道長岳寺
長岳寺は空海が開基したと伝えられている真言秘法の大道場です。
山の辺の道のちょうど中間に位置しています。

空海さんにはご縁があるので、参拝させていただきました。

  

崇神天皇陵

長岳寺を参拝した後、後崇神天皇陵へ
山の辺の道崇神天皇陵
崇神天皇陵はお堀に囲まれており、近くまで行くことが出来ませんでした。

崇神天皇陵の近くに景行天皇陵があます。景行天皇陵に着くまでの間に、櫛山古墳、行燈山古墳、渋谷向山古墳など、古墳のオンパレードでした。

  

景行天皇陵

こちらが景行天皇陵です。

山の辺の道景行天皇陵1
山の辺の道景行天皇2
陵を取り囲むお堀が一面真っ赤でした。
山の辺の道景行天皇3
景行天皇と言えばわが子のヤマトタケルに無理難題を押し付けた父親という勝手なイメージが私にはあります。
赤い藻が大量に発生しただけなのでしょうが、赤いお堀を見ているとヤマトタケルの血の涙かしら・・・なんて思っちゃいます。

  

箸墓古墳

ここから山の辺の道を外れて、巻向駅方向へ向かいます。
巻向駅を渡った先に卑弥呼の墓ではないかと言われている箸墓古墳があります。

山の辺の道箸墓古墳 結構有名な古墳なんですが、場所はとても分かりにくく近くまで行っても分かりませんでした。ちょっと離れて陸橋の上でやっとその姿を確認できました。

 

 

 

今回は、ほぼ半日をかけて「山の辺の道」の一部を歩きました。

多くの古墳や史跡に出会うことが出来ましたが、何よりもこののどかな古代から続く道自体がパワースポットです。
山の辺の道22
まるで魂の原風景のような「山の辺の道」

山の辺の道23
こころのリフレッシュには最高の場所ですよ。

時間を忘れてゆっくりと、味わいながら、何度でも歩いてみたい道です。

心が傷ついたりパワーが落ちたりしている人にはぜひおすすめですよ。

  

山の辺の道アクセス情報



 

 

 

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