榛名神社(群馬県高崎市)
群馬県高崎市、榛名山中腹に建つ榛名(はるな)神社です。
今から1400年前に創建された古い歴史をもつ山岳信仰の霊場で、火の神・火産霊神と土の神・埴山姫神が祀られています。
関東最強の開運神社として有名なパワースポットです。
夏の焼けるような暑さも和らぎ出した9月の中旬、さっそく車を走らせて行ってきました。
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神社の由来書には、山全体が独特な奇岩に囲まれている様子が描かれています。
説明書きによると、江戸時代末期までは神仏習合で神社の他に寺院もあったということです。しかし、明治維新の神仏分離の改革によって、榛名神社として独立したと書かれていました。
鳥居をくぐった先、正面にあるのが随神門です。
こちらも、神仏習合時代には運慶作と伝えられる仁王像が置かれた仁王門だったそうですが、神仏分離令によって仁王像は焼かれ、明治以降は随伸像が祀られています。
そのため現在は随神門と呼ばれています。
明治維新自体は日本にとって悪いことだったとは思いませんが、神仏分離令の流れで起きた廃仏毀釈によって、貴重な文化財が壊さたというのはとても残念ですよね。
しかし、祀られる中身は変わっても、この先の神聖な聖域を護ろうという仁王門の迫力は残っています。
随神門を抜けた先、本殿までの約700mの参道が続きます。
参道に入ってすぐ、赤い桟橋のみそぎ橋を渡ります。
桟橋のたもとには七福神の一人「寿老人」の像が。
ここ榛名神社の参道では、このような七福神の像を歩いている途中で時々目にすることが出来ます。七体すべていらっしゃいますので、一つずつ探しながら散策するのも楽しいですよ。
実は、先ほどくぐった随神門の奥には「帝釈天」の像が建っていましたよ。ちょっと奥に隠れていますので、探してみてくださいね。
脇を流れる榛名川のせせらぎを聞きながら、苔むした参道を歩きました
ただただ急ぎ足で本殿目指して参道を歩くのではなく、探しものを見つける感じでゆっくり歩くってステキですよ。
知らず知らずのうちに心も魂も体も・・・・浄化されていきますよ。
頭をからっぽにして、立ち並ぶ木々の息吹を呼吸と共に身体に取りこむようにゆっくり呼吸しながら歩きました。
とても気持ちが良かったですよ。
石段の先に見えるのは三重塔です。ふつう三重塔はお寺にあるものなのですが、こちらは廃仏毀釈の時に完工直後だったため取り壊しの難を免れたのだそうです。運の強い三重塔です。
群馬県内では現存する唯一の三重の塔だそうですよ。
三重の塔から先は落石の恐れがあるために屋付きの参道となります。
中に入ると今までとは急に雰囲気がかわります。なんともいえない重い空気です。
強力な厄除けの神様「賽神社」
足早に通り過ぎようとしたのですが、途中に祀られている祠の前で足が動かなくなりました。見るからに怖そうな神様が座っていらっしゃいます。
説明板を見ると「賽神社(さいのかみしゃ)」と書かれています。
賽の神様?・・・・って賽の河原の神様?・・・・・いやいや、できたら関わりたくない・・・って、勝手にこの場所の雰囲気から気持ちが引いてしまいましたが
足が動かない・・・で、仕方なく説明板をよくよく読んでみると・・・・
見かけは怖いけど「賽の河原」の神様というわけでもなさそう。
なんでも、こちらの神様は他界より侵入して災厄をもたらす邪神や悪魔等を防ぎ止め、追い返すことを司っていらっしゃる神様だそう。
強力な魔よけの神様みたいです。視えるお姿に尋常じゃない凄みがあるのはなるほどです。
それも女性には特に強靭な守りのパワーをいただけるみたい。
そんな説明を読まないと気が付かないなんて、人を見る目が・・・いやいや神様を見る目がないってことですよね。
優しい雰囲気のお姿の神様だとすぐ近づいちゃうんだけど、見た目が怖そうだと、ついつい敬遠しちゃいます。
すみませんでしたと謝って、あらためて、祠の前で「どうぞこの先の災難からお守りください」とお願いいたしました。
すると突然稲妻のような声がとどろいて
「驕り高ぶるな!驕りの気持ちが災いを招く!・・」というお言葉から始まって、かなり手厳しいメッセージをいただきました。
個人的な内容でしたのでこちらには書けませんが、やはりお姿通りの厳しい神様でした。
でも、お伝えいただいた言葉は厳しいながらもすごく的確でありがたいメッセージでした。
賽神社の先はまた一気に明るくなります。
出てすぐに見えるのが神橋です。神橋の先には今にもずり落ちそうな岩が踏みとどまっています。
ここから先は巨岩奇岩を至る所で目にするようになります。
行者橋渡ってすぐ左手を眺めると、巨大な二つの岩が並び立っています。
その迫力に圧倒されてしまうほどです。
二つの巨大な岩からは、まるで生命を宿しているかのようなエネルギーを感じます。
なにやら、二人の巨人がひそひそ話し合っているような、そんな感じですよね。
神橋からしばらく歩くと石段があります。
この石段を登った所に手水舎があります。
手水舎の水で手と口を清めます。
その後、手水舎から本殿へと向かう石段を登ります。
この石段の左手には、武田信玄が戦勝を祈願して矢を射立てたという言い伝えが残っている「矢立杉」も見るとが出来ますよ。
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珍しい御神酒のパワー「瓶子の瀧」
石段を途中まで登ったら、一度振り返ってください。
石段の下の手水舎の先、榛名川をはさんだ対岸の岩から流れ落ちる「瓶子の瀧(みすずのたき)」の繊細な美しさが観賞できます。
瓶子(みすず)とは、神前にお酒をお供えするために使われる土器のことで、御神酒入れ、瓶子(へいし)と呼ばれています。
瓶子(みすず)の瀧から流れ落ちる水は、まさに神様の霊力を授かった御神酒と同じパワーを感じました。
とても神秘的な滝です。こちらもかなりパワーが有ります。
神様の御神酒をいただくつもりで、石段の途中で手を合わせてパワーをいただきました。
石段を登りつめた先からは、巨石に囲まれたかなり強いパワーが満ちている神域に入り込みます。
境内に入るとすぐ、圧倒的な迫力の岩に囲まれた双龍門が現れます。
人の手によって造られた建物なのですが、その姿はあたかも自然が創り出した巨大な岩とまるで一体化している生き物のような感じさえ受けます。
人が造ったものでも、歳を経るごとにこの地のパワーを受け、命を宿し、自然の造形の中にその一部として組み込まれていくものなんですね。
ホントにそんな感じでした。
門をくぐり抜ける時は「中に入らせていただきます」と一礼をしてくぐらせていただきました。
双龍門を抜けた先に巨大な御姿岩がそびえる拝殿があります。
拝殿は巨大な御姿岩(みすがたいわ)にのめりこむようにして建てられています。
拝殿の奥に本殿としての建物はなく、御姿岩自体が本殿です。その御姿岩の中の祠にご神体が祀られているそうです。
御姿岩は、巨大な岩の上にまるで仏の頭のような岩が乗っかっており、なんとも不思議な形状の岩です。
まるで巨大な人の姿に見えるその形状も去ることながら、岩から受ける圧倒的なパワーもかなりの強さです。
拝殿の彫刻も見事で、両脇の柱に巻き付く龍の彫刻はかなりリアルでした。今にも動き出しそうなくらいのエネルギーです。
拝殿の前で静かに手を合わせました。
すると、突然物凄い上昇のエネルギーがゴーーッツと勢いよく天上に立ち昇っていきます。
光の柱のように勢いよく上に上にと上昇するエネルギーに圧倒されて、呆然と見入ってしまいました。
ここ榛名神社はどんな願い事も叶えてくださる最強の神社だと云われていますが、受け取ったビジョンがあまりにも強烈だったため、願い事をするのを忘れていました(笑)
それも帰ってから気付きました(笑)
境内からちょっと奥に進んだところに「榛名山番所跡」という史跡があります。
榛名神社では多くの巨岩や奇岩を目にしますが、この史跡のそばで「九折岩(つずらいわ)」という名の、これもまた変わった形の岩が見れます。
岩が九十九折(つづらおり)の様に数多く折れ曲がった形をしていることからその名が付いています。
他にも参道の途中に、自然が創り出した石橋のような形状をした「鞍掛岩」などもあります。ゆっくり見て回ってくださいね。
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もう一つのパワー「開運饅頭」
神社の参道の途中に二軒の茶店があります。そのうちの一軒「みそぎ屋」さんです。群馬県で梅の専門店?って不思議に思ったんですが、群馬県はなんと、日本で和歌山県に次いで第二位の梅の産地なんですって。
「みそぎ屋」さんでは、自家農園で育てた梅干しや群馬特産のこんにゃく、ご神水で入れた梅茶などを味わうことが出来ますよ。
また、こちらには食べたら運が良くなるという「開運饅頭」なるものもあります。
これが結構知る人ぞ知る噂のおまんじゅうらしくて、なんでも「開運饅頭」で宝くじに当選しましたっていうのもあるらしいです。
私も紅白で買ってみました。
上新粉と大和芋を練って作ったお饅頭で、もちもちしていてとっても美味しかったですよ。
白は普通のあんこでしたが、ピンクは中に梅が丸ごと入っていました。
梅も甘く煮てあり、初めての感覚でしたがそれなりに美味しかったですよ。(梅が好きな方にはお勧めです)
店内で食べると梅茶も付いてきます。
外の景色を眺めながら美味しくいただきました。
でも、本当は随神門の近くのみそぎ橋のところで食べるのが一番効果があるとのことでしたよ。榛名神社にご縁があって行かれた折には、試してみてくださいね。
榛名神社アクセス情報
群馬県高崎市榛名山町849
駐車場 有り ただし、鳥居の近くの駐車場はお土産屋さんの無料駐車場なので、何も買わないで買えるのは気が引けるかもです。公共の無料駐車場も手前にありますよ。
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