富貴寺(大分県豊後高田市)

大分県にある天台宗のお寺「富貴寺(ふきじ)」を訪れました。
富貴寺石段
趣のある石段を一歩一歩登って行きます。

大分県の東北部に位置する国東半島は、かつて「六郷満山」と呼ばれる独自の仏教文化が栄えた地です。別名「ほとけの里」とも言われている場所です。
歴史の表舞台からは遠く離れたこの国東の地に、今でもひっそりと数多くの寺社や史跡が残されています。

神社仏閣が大好きな人にはたまらない隠れたパワースポットが密集している場所です。
中でもここ富貴寺はその気品ある佇まいが美しく、春は新緑、秋は紅葉、冬は純白の雪景色と四季それぞれの表情を愛でることができる味わいのあるお寺です。

富貴寺山門
長い歴史を感じさせる山門をくぐりぬけると、そこは現世から一線を違えた世界に。

富貴寺本堂
「六郷満山」の中でもここ富貴寺の阿弥陀堂(富貴寺大堂)は、宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺金色堂と並ぶ日本三阿弥陀堂の一つに数えられています。
現存する九州最古の木造建築物であり、国宝の指定を受けています。

富貴寺大堂は、伝説では一本のカヤの木で作られたと伝えられています。
大棟のないピラミッド状の屋根で、上方がすぼまり、下方が開いた特殊な形の瓦を次々に差し込んでいくという「行基葺き」という珍しい手法で葺かれています。

両脇に二本のイチョウの大木が枝を伸ばしており、緑に色どられた富貴寺も美しいのですが、
境内を金色の落ち葉で埋め尽くす晩秋の姿も見事な景色となります。

ただし、普段は訪れる人も少ないのですが、色付く頃は多くの写真家や観光客でごった返し、この独特の神聖なエネルギーを堪能するには時期を外して参拝されることをお勧めします。

正面の扉は閉められていますが、横の扉から中に入ってお参りすることができます。

本堂の向かって右手には鎌倉時代に建てられたという四基の笠婆塔が並んで建てられています。
他にも本堂の周囲には僧侶が修行の時に使用したとされる、梵字が刻まれた仁聞石や、この地方独自の国東塔などがあり、かつての繁栄ぶりを察することができます。
富貴寺石塔2

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富貴寺アクセス情報

大分県豊後高田市田染蕗2395

0978-26-3189
駐車場 有り 無料

 

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