檜原神社(奈良県桜井市)
三輪山の西北の山裾に鎮座する「檜原神社(ひばらじんじゃ)」です。
祭神は天照大神の若御魂の神、伊弉諾尊・伊弉册尊。
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伊勢神宮の前に「天照大神」が奉られていた「元伊勢」の地
ここ檜原神社は「元伊勢」と呼ばれている場所です。日本書記によれば、崇神天皇の代に国中に疫病が流行り多くの人民が死に絶える事態が起きたと記されています。
崇神天皇は「天照大神」と「倭大国魂神」という二つの神様を、宮中にて人と同じ場所でお祀りしているのが原因だと考え、「天照大神」を皇女豊鍬入姫命に勅して倭の笠縫の邑に、「倭大国魂神」を皇女渟名城入姫命に勅して「大和神社」に奉遷したと伝えられています。
「天照大神」はその後90年ほど諸処を転々とし、垂仁天皇26年(657年)、最後に伊勢の五十鈴川の上流にて御鎮まりになられ、これが伊勢神宮の創祀と云われています。
宮中から遷された最初の地は「倭の笠縫の邑」と記されていますが、「倭の笠縫の邑」として推測されるいくつかの候補地の中で一番有力視されているのが、ここ檜原神社です。
大神神社から狭井神社を抜け、幾重にも重なりあう山々が降りなす青垣の風景を眺めながら歩くこと約20分、檜原神社に到着します。
時間を節約したいと思われる方は車でもここまで来れます。ただし、道幅はかなり狭いので注意されてくださいね。
境内への入り口には、注連縄が張られた二本の柱が。
注連縄柱と呼ばれているみたいですが、鳥居の一種なのでしょうね。
注連縄柱の先に広がる檜原神社の境内は、真っ白な玉砂利が一面に敷き詰められています。
境内に足を踏み入れると、山の辺の道ののどかな空気感が一変します。ここには何とも上品で清楚な凛とした気が漂っています。
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三輪特有の「三つ鳥居」
奥に見える「三つ鳥居」は三輪特有の鳥居です。
「三つ鳥居」は一般的な鳥居とは大きく異なり、三本の鳥居を組み合わせた、他では見られない独特の形をした造りです。
鳥居から先の侵入を頑なに拒んでいるような、そんな霊気を感じます。
神殿も拝殿もなく、この鳥居を通して三輪山を拝するという、シンプルな古代の祈りの場がそこにはあります。
鳥居から先は神様の領域。本来、人が足を踏み入れるべき場所ではないと思われます。「三つ鳥居」の前に立つと、この形が神社の本来の姿ではないかしらと思ってしまいます。
三つ鳥居を通して心を鎮め、三輪山を拝すると、その奥に坐する三輪山自体が荘厳な神殿のように私の中に浮かび上がります。
盤座だけではなく、山全体に神様が住まわれているのですね。
ここ檜原神社は、人が造り上げた社殿や拝殿が存在しない分、ストレートに神の領域と繋がることができる場所のようです。
言葉を超えたエネルギーとメッセージがダイレクトに私の奥深くに一気に流れ込みます。
大神神社は力強いパワーを感じる男神のエネルギーですが、檜原神社は清らで澄んだ女の神様のようなエネルギーを感じます。
ここ檜原神社は大神神社の摂社とされていますが、摂社と言うよりも、大神神社と檜原神社二社でペアのような、両方で陰陽のバランスが取れているような感じを受けました。
三つ鳥居の左手には、天照大神の神霊を、崇神天皇から託された豊鍬入姫命の御霊を奉る宮が建てられています。
檜原神社は大神神社や狭井神社と比べて参拝する人の数は極端に少ないです。
メジャーな大神神社から少し離れているせいでしょうが、大神神社まで来たらここ檜原神社まで足を延ばされることをお勧めします。
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檜原神社アクセス情報
奈良県桜井市大字三輪字檜原駐車場 有り 無料
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