春日大社(奈良県奈良市)

奈良の春日大社です。

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春日大社は今から約1300年前の710年、都が奈良の平城京に遷都された折、藤原不比等が藤原氏の氏神である鹿島神(武甕槌命)を春日の御蓋山(みかさやま)に遷して春日神として祀ったのが始まりとされています。

御祭神は武甕槌命。武甕槌命が白鹿に乗ってやってきたとされることから、鹿を神の使いとしています。
そのため境内のいたるところで鹿の姿を見ることができます。

春日大社しか
春日大社の手水舎も鹿です。何やら巻物らしきものをくわえています。

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手水舎の左手に祓戸の神様が祭られています。

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手水舎で手と口を清めた後、こちらの祓戸神社で先ずは心と身体の穢れを祓っていただきました。

 

長い参道の両脇には多くの石灯籠がずらりと並んでいます。参道以外にも境内のいたるところで多くの石灯籠を目にします。
春日大社に伝わる石灯籠の数は2000基以上もあるそうで、燈籠の数としては日本一だと言われています。
春日大社参道1
年に2回、節分とお盆に行われる「万燈籠」ではすべての石燈籠に明かりが灯されるそうです。
夜の闇に浮かび上がる燈籠の明かりは幻想的でしょうね。

 

 

参道の先に朱塗りの南回廊が見えてきます。南回廊の中央に南門があります。

春日大社南門
この南門から中に入りますが、その前に南回廊の西側にある「榎本神社」にご挨拶。

 

こちらが「榎本神社」です。

春日大社榎本神社
案内には「榎本神社」の御祭神は猿田彦命と記されています。猿田彦命は導きの神、道開きの神様です。

春日大社榎本神社立札
伊勢神宮でもまずは猿田彦神社にお参りしてから内宮に参拝するのが正式だと言われています。

こちらで静かに「よろしくお願いいたします」とお祈りさせていただきました。

すると・・・・・

「もっと大きな声ではっきりと申せ。そなたは願いことをちゃんと決めておるのか?強くはっきりと願わずば届かぬぞ!」という声が聞こえました。
確かに、今回、願い事は考えてきていませんでした。

せっかく奈良までやってきて願い事を言い忘れたでは、またまた後で後悔するとこでした。

 

 

春日大社の土地交換説

実はここ榎本神社ですが、武甕槌命がここ春日の地に来られる前は榎本の神がこの地を治めていたそうです。

榎本神社には次のような二つの土地交換説が伝わっているそうです。

一つ目は
藤原京が都だった頃、武甕槌命は藤原京の東方の阿倍山に鎮座していた。春日野一帯の土地を所有する榎本の神が阿倍山の武甕槌命の元を訪ねて「私が住んでいる春日野と、あなたが住んでいる阿倍山を交換してほしい」と相談し、武甕槌命はそれに応じた。ところが、間もなく平城京への遷都が行われ、阿倍山に移った榎本の神の元には参拝者が少なくなり、榎本の神は貧乏になってしまった。困った榎本の神は武甕槌命に助けを求め、武甕槌命は自分の社(春日大社)のそばに社を建ててそこに住むように言った。これが今日の榎本神社であるという。

また別の説では
武甕槌命は春日野一帯に広大な神地を構えようと一計を案じ、地主である榎本の神に「この土地を地下三尺だけ譲ってほしい」と言った。榎本の神は耳が遠かったために「地下」という言葉が聞き取れず、「三尺くらいなら」と承諾してしまった。武甕槌命はすぐさま、榎本の神が所有する広大な土地に囲いをした。榎本の神が「話が違う」と抗議すると、武甕槌命は「私は地下三尺と言ったのに、あなたが聞き取れなかっただけでしょう。約束通り、境内の樹木は地下三尺より下へは延ばしません。あなたは住む所がなくては困るでしょうから、私の近くに住んで下さい」と言ったので、榎本の神は春日大社本殿のすぐそばに住むようになった。これが今日の榎本神社であるという。

どちらの説にしても、榎本神社の神様がこの土地の元々の神様だと伝えています。

明治時代までは、春日大社の参詣者はまず榎本神社を参拝し、柱を握り拳で何度も叩きながら、(榎本の神様は耳が遠いので)「春日さん、お参りにきました」と言って、榎本神社の周りを廻った後に本殿に参るという習慣があったそうです。

言葉をかけていただいた「榎本神社」の神様ってどんな方なのだろうと、奈良から帰った後調べてみて分かりました。

「はっきり申せ!」と言われたのは耳が遠かったからなのでしょうか。
そうすると二つ目の説の方が正しいのかなって思っちゃいます。
うーーーーん。でもなんだか、耳の遠いお年寄りを詐欺にひっかけて土地を奪ったような・・・・後味の悪さを感じますね。
でも、いただいたメッセージには、恨みとかを感じるようなエナルギーは全くありませんでしたから、意外と悟っていらっしゃるんでしょうね。

ただ、私も耳は遠くないけど早合点なところがあるので、そこは榎本神社の神様を教訓として、注意しなきゃですね。

それにしても耳が遠い神様なんて初めてでした。

 

 

南門から本殿へと向かいます。今回は第60次式年造替が行われており、本殿は足場が組まれており拝観は出来ませんでした。
春日大社境内
9月には140年ぶりに御本殿後殿御門を開門とのこと。その時にあらためて参拝させたいただきます。

こちらは前回参拝した時の写真です。

春日大社本殿
西の回廊にはずらりと釣り燈籠が。朱塗りの回廊に金色の釣り燈籠が見事ですよね。

春日大社回廊釣り燈籠
 

広い境内には摂社もたくさん祭られています。

中には強いパワーをお持ちの神様もたくさんおられます。今回はそちらでお願い事をいたしましたよ。
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春日大社の金運スポット「金龍神社」

春日大社の摂社の中でも一番人気のパワースポットがこちら
金龍神社です。

春日大社金龍神社2
手をあわせると、確かに金色の龍神様のお姿を見ることができます。
御利益もあるのでしょうね。
物凄い数の絵馬が・・・・・(^_^;)

春日大社」金龍神社1
すごい・・・・・としか言えません。
自分の願いは・・・・・いやーーこれ以上お仕事を増やすのは申し訳ないな・・・って思っちゃいました(笑)
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真心込めて一つだけお願いすると必ず叶えてくれる「一言主神社」

願い事を叶えていただくためのお勧めの神社は、御本殿から水谷神社へ向かう途中の「一言主神社」です。
春日大社一言主神社
こちらもとても強いパワーをお持ちの神様が祭られています。
「一言主神社」は名前のごとく、一つだけ強く願うと叶えていただける神様です。
私はこちらでお願い事をさせていただきました。

時間があれば水谷神社を抜けて春日山の遊歩道を散策されることをお勧めします。ヒーリング効果抜群です。

散策の後、水谷神社そばの「水谷茶屋」でちょっと一休み。
春日大社水谷茶屋
春日大社がある奈良公園の周辺には、阿修羅像などの仏像で有名な興福寺や東大寺など、多くの寺院が立ち並んでおり、奈良公園周辺は宗教としての聖地というよりも観光地化している感がぬぐえません。
しかし、ここ春日大社は神殿の周辺に広がる春日山原生林のエネルギーなのでしょうか、とても気持ちの良い気が流れていますよ。

しかし、聖地としての良い気をいただこうと考えるなら、出来るだけ早朝に訪れたほうがベストかと思われます。

その後、春日大社を後にして次は三輪山の大神神社へ。
途中、前方の空に龍のような雲が、真っ直ぐ三輪山の方向へ伸びていました。

雲
次の三輪山が楽しみです。

 

春日大社アクサス情報

奈良県奈良市春日野町160



0742-22-7788

駐車場  有り  有料  春日大社内駐車場 乗用車 1000円(近隣の駐車場は500円ですが、車のお払込みですので意外とお得かもです)

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