小戸神社(宮崎県宮崎市)
宮崎県の中心部、宮崎市内にある「小戸神社」です。
祓いの神様「祓戸大神(はらへどのおおかみ)」が祀られている神社
かけまくも かしこき いざなぎのおおかみつくしの ひむかの たちばなの おどの あはぎはらに
みそぎはらへたまいしときに なりませる はらへどのおおかみたち
もろもろの まがごと つみけがれ あらむをば
はらへたまひ きよめたまへと まをすことを きこしめせと
かしこみ かしこも まをす
これは、神社で神主さんが読み上げてくれる「祓詞(はらへことば)」という祝詞(のりと)の文面です。
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祝詞は神様とコミュニケーションを取るための言葉です。
独特の言い回しやリズムの祝詞は、聞いている私たちの気持ちも神聖な気に包まれてゆきますよね。
日本中の神社には、その神社固有の祝詞や、願いの種類、願う神様の違いなどによって様々な祝詞が存在しています。
しかし数多くの祝詞の中で、どこの神社でも必ずと言ってよいほど最初に読み上げられる祝詞が、この祓詞(はらへことば)です。
この祓詞によって、神様にお願い事を伝える前に、まずは私達の身体や心に付いた、罪や穢れを落としてもらうのです。
その祓詞の中に登場する神様「祓戸大神(はらへどのおおかみ)」がいらっしゃる神社がここ「小戸神社」です。
・・・・と言っても、「祓戸大神(はらへどのおおかみ)」は私がこちらの神社で視た神様で、実際の小戸神社の案内板には、祭神は「伊弉諾大神」となっていました。
しかし、後日調べてみたら・・・・神社のホームページにも「祓いの神様」としての記述がありましたよ。
小戸神社ホームページ「御祭神」より
古事記によれば当社の御祭神伊弉諾大神様は、初めて結婚をされた神様といわれ、その後に日本の国土を創られたということから、縁結びや物事を良い方向に導く(いざなう)神様として崇敬されております。
また全国のすべての神社で奏上される「祓詞」にもあるように、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原にて禊祓をされた神様であり、そのようなことから“祓いの神様”として、厄祓や七五三等の人生節目のお祓いに訪れる方が多く見られます。
祓詞の中の「つくしの ひむかの たちばなの おどの あはぎはらに(筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に)」という文面は、イザナギノミコトが禊を行った場所を示しています。
「筑紫」というのは、現在は福岡県周辺一帯を表わしていますが、古代では九州全土を「筑紫」と呼んだそうです 。日向は宮崎県、阿波岐原は今でも地名で残っていて、現在リゾート施設がある海岸沿い一帯のことです。
阿波岐原の近くには橘通りなどの名も残っており、小戸神社も橘通近くにあります。
「小戸」とは狭い水門や港を意味 する言葉です。最初は宮崎市の大淀川河口にあったそうです。現在の小戸神社は、昭和9年に橘通の拡張工事のために現在の場所に遷されたのだとか。
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神門を抜けて境内へ
神門を抜けると正面に大きなご神木のオガタマノキ(招霊木)が目に入ります。日本神話では、天照大神の天岩戸隠れで天岩戸の前で踊った天鈿女命(アメノウズメノミコト)が、このオガタマノ木の実を振りながら踊ったという説もあります。
果実がはぜて中の真っ赤な種子が見える姿から「神楽鈴」が考え出されたみたいですね。
このオガタマノキ、この先の神聖な場を護るかのように境内の中央で大きく枝を広げています。
拝殿はこの奥になります。
日本中の神社がこちらの神様に祓いをお願いしているという神社ですので、かなり大きな神社かなと思っていたのですが、想像とは違っていました。
でも逆に、派手な大げさな造りの神社よりも、神聖さを感じます。
今から1900年前に創建された歴史ある神社です。元々は「小戸大明神」を祀っていたのですが、現在の祭神は伊弉諾大神となっています。
拝殿の前で手を合わせて御挨拶させていただきました。
エネルギー的には強い気は感じませんでしたが、静かな落ち着いた気をいただきました。
ここ小戸神社の近くには、イザナギノミコトが禊を行った場所とされる「みそぎ池」もあります。
祓いのパワーからすると、「みそぎ池」とその近くにある「禊御殿」の方が強力かな。
小戸神社の周辺は、日本神話に関連する神社が至る所にあります。古事記を片手に廻ってみるのも楽しいですよ。
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小戸神社アクセス情報
宮崎県宮崎市鶴島三丁目93番駐車場 有り 無料
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