大雄山最乗寺(神奈川県南足柄市)

大雄山最乗寺1
神奈川県南足柄市にある「大雄山最乗寺」です。

寒い日が続いていますよね。家の近くでは一週間前に降り積もった雪がまだ溶けきれずに残っています。
神社やお寺はだいたい山の奥深く。平地でこんなだから、山の中は雪に埋まっているだろうなぁ。・・・と我慢していたものの・・・・・
窓の外に青空が広がると、やっぱり家の中にじっとなんてしてられません。(笑)

で、ノーマルタイヤで行ける所まで行ってみよう!・・・と、トライしたのがこちら「大雄山最乗寺」です。

でも雪道の心配は全く必要ありませんでした。(笑)渋滞もなくスムーズに到着。
駐車場もお寺のすぐ横に完備。

駐車場から出てすぐ、杉木立の中に続く石段を登ります。

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大雄山最乗寺 参道
神社やお寺の参拝はそれだけで足腰の鍛錬になりますよね。日ごろ運動の苦手な私でも神社やお寺の石段は不思議と登れます。場所のパワーが後押ししてくれているからでしょうね。

石段を登った先には、「瑠璃門」と「碧落門」という名が付いた二つの入口門があります。写真は「碧落門」です。

大雄山最乗寺 碧落門

参道から境内へ

門をくぐり抜けると、広い境内が目の前に現れました。

大雄山最乗寺 境内
人が多いとどうしても場のエネルギーは澱みがち。でも、今日はさすがの寒さに参拝される人もまばら。ラッキーー!(^-^)

肌に触れる冷たい空気が、かえって身も心もキュッと引き締めてくれます。

漂う線香の香りと、時折聞こえてくる法螺貝の音。自然にすーーーと、この場の世界に入り込みます。

先ずは、境内の中ほどに据えられている「大香炉」の線香の煙で身を清め、その後本堂へ。

大雄山最乗寺 大香炉
ここ「大雄山最乗寺」は600年の歴史を持つ関東でも有数の修験道の霊場です。

大雄山最乗寺 本堂
本堂にはお釈迦様の仏像が祀られています。

本堂の前で手を合わせて、無事に参拝させていただいたことに感謝。
雪で道を塞がれることもなく、来れただけでもホントにありがたいです。

 
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諸々の病を癒す霊水「金剛水」

本堂の奥には、「金剛水堂」という湧き水が流れているお堂があります。

大雄山最乗寺 金剛水堂
以下が案内の石碑に書かれていた文面です。

 「金剛水堂」

当山開創のとき 道了尊者は自ら井を堀り、土中深く一類の鉄印を得たがこれ当山の重宝、御金印である。この跡から清洌なる泉水が湧出し、以来六百年、衆人の活渇を救う金剛水と称して珍重される。

開山以来600年の間枯れることなく流れ続けている霊水で、「この霊水を飲む者の諸病を癒している」と云われているとか。

大雄山最乗寺 金剛水
私も一口いただきました。さすがに寒かったので味わうというほどではありませんでしたが、飲みやすいお水でしたよ。
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結界門から「大雄山最乗寺」の神髄へ

大雄山には天狗が棲むと云われており、天狗の強力なパワーを授けてもらえるお寺として有名です。

開山は了庵慧明(りょうあんえみょう)という禅師が、生まれ故郷の相模国に帰り禅の修行の専門道場として創建したのが始まりです。しかし、創建当時から了庵慧明禅師をずっとサポートしていた「道了尊(道了大薩捶)」という天狗様のパワーがこのお寺の力の源のようです。

境内の奥の結界門から先にその天狗様である「道了尊(道了大薩捶)」が祀られています。

大雄山最乗寺 結界門
結界門の両脇には、この先の聖地を護る二体の天狗の像が。

向かって右側には「鼻高天狗」の像。

大雄山最乗寺 天狗2
左手に巻物を持ち、右手には天狗のうちわ。知恵と神通力をお持ちのようです。

左側には「烏天狗」。

大雄山最乗寺 天狗1
まるでインドのガルーダ神のような強いエネルギーを感じます。邪悪なものを一網打尽にする力をお持ちのようですね。

 

天狗の姿でこの地を護る「守護妙覚道了大薩」

大雄山最乗寺 御真殿への石段
結界門をくぐり右手の77段の石段を登ると、御真殿((妙覚宝殿 ( みょうがくほうでん ) )に着きます。

本堂の付近では、何となく観光地化したエネルギーを感じていましたが、結界門から先は空気が変わります。

こちらが「守護妙覚道了大薩」が祀られている「御真殿」です。

大雄山最乗寺 御真殿
「守護妙覚道了大薩」をご本尊に大天狗・小 天狗が両脇侍として祀られています。こちらで朝晩の祈祷から日中の特別祈祷が行われているそうです。

道了尊(守護妙覚道了大薩)は元の名を妙覚といい、大和の金峰山、奈良の大峰山、熊野三山という名だたる霊場で修行した修験者です。
その後、同郷の了庵慧明禅師がこの地に最乗寺を開創すると聞き及ぶと、それならばと、天狗に変じてはせ参じたそうです。

その力は物凄いもので、1人で500人分の力を発揮して最乗寺の建立に従事し、一年で寺を完成させたと云われています。

やがて了庵慧明禅師が75歳で亡くなると、道了尊は「以後、山中にあって大雄山を護り、多くの人々を利済する」と五大誓願文を唱え天狗になって山中へと身を隠したそうです。

御真殿の近くに白狐に乗った道了尊の像がありました。

大雄山最乗寺 道了尊
烏天狗の顔を持って白狐の上に乗り、右手に降魔の輪杖を持ち、左手に縛魔の剛縄を握り、雲に乗って飛んでいるお姿です。

 

最強パワーの「奥の院」へ

そんな最乗寺の中でも一番パワーがあるのは、やっぱり「奥の院」。
御真堂からさらに奥へ進むと、「奥の院」への登り道があります。

大雄山最乗寺 奥の院への石段
かなりの石段を登らなければなりませんが、それでも参拝する価値ありの場所。
さすがに途中何度も休憩しながら登りましたが、その度に小さな子天狗が励ますように顕れてくれましたよ。
リアルに天狗のパワーを感じたのが、石段を登っている時でした。

こちらが奥の院です。

道了尊の化身とされる十一面観音が祀られています。

大雄山最乗寺 奥の院
本来、修験者の修行の地だけあってかなりの強いパワーが満ちています。

皆さんにもパワーをおすそわけです。

 
 

最乗寺のパワースポットは他にも


いままでご紹介した以外にも、広い最乗寺の境内にはたくさんのスポットがあります。

こちらは三面大黒天が祀られている「三面殿」の近くの三本杉です。

大雄山最乗寺 三本杉
樹齢600年を超える巨木で、その真ん中に立つとパワーをもらえますよ。
 


こちらは、600年前に開祖である了庵慧明禅師が座禅をしたという「座禅石」。

大雄山最乗寺 御開山座禅石2
了庵慧明禅師がこの石の上で座禅をしていた時に、観世音菩薩が現れこの地にお寺を建てなさいと啓示を受けられた場所だそうです。

大雄山最乗寺 御開山座禅石1
この座禅石、近づいて手をかざすと霊感があるかどうかわかるとか。
霊感がある人は手が赤くなるそうです。私は寒かったので最初から手が寒さで赤くなっていたのでよくわかりませんでした。(笑)

 

どこにあるのか探しながら散策するのも楽しいですよ。
 

 

「大雄山最乗寺」アクセス情報

神奈川県南足柄市大雄町1157



駐車場  有り  無料

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