諏訪大社(長野県諏訪市)
長野県諏訪市にある諏訪大社です。
諏訪大社は、諏訪湖を挟んで、南に上社(前宮と本宮)、北に下社(春宮と秋宮)とに分かれており、本来はこの二社四宮を合わせて諏訪大社と称します。
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大地のエネルギーが凝縮される強力な地場のパワースポット「諏訪大社」
下の写真は、新潟県糸魚川市にある、「フォッサマグマパーク」を訪れた時の説明板の一部です。日本列島の真ん中には本州を東西に分断する大断層があります。「糸魚川・静岡構造線」と呼ばれる日本最大級の活断層です。この活断層の真上に諏訪大社は建っています。
中央のブルーのラインが「糸魚川・静岡構造線」です。ラインの真ん中に諏訪の文字がありますよね。そこが諏訪大社の場所です。
ゼロ地場で有名なパワースポット「分杭峠」もこのライン上です。また日本最強のパワースポットである「富士山」もこのラインのすぐ近くです。
実はこの場所、関東から九州へ、西日本を縦断するもう一つの大断層「中央構造線」と「糸魚川・静岡構造線」がクロスする場所でもあります。
そんな巨大な大地のエネルギーがぶつかりあっている場所に「諏訪大社」は建っています。
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まずは「諏訪大社上社本宮」へ
中央自動車道諏訪インターを下りて5分ほどで「諏訪大社上社本宮」に到着。
北参道の鳥居をくぐり境内へと入ります。
御祭神は「建御名方神 (たけみなかたのかみ)」と、その妃である「八坂刀売神 (やさかとめのかみ)」と記されています。
「建御名方神」は出雲の大国主命の息子です。そうすると諏訪大社は出雲系の神社?って思いますよね。
「古事記」によると
天照大神の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の降臨に先立ち、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が大国主命に出雲の国を譲り渡するように迫ります。
息子の建御名方神は抵抗しますが、結局、武甕槌命との相撲で負けてしまいます。負けた建御名方神は、諏訪まで逃れ、今後諏訪からは一歩も出ないと誓いこの諏訪の地に留まったとされています。
出雲の国を無理やり取り上げられて、大国主命は出雲大社に、息子の建御名方神は諏訪大社に閉じ込められた・・・・・と言う感じですが・・・・
この諏訪大社、そうシンプルに考えられないくらい謎の多い神社です。
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第一の謎「拝殿の向き」
北参道の鳥居を抜けた後拝殿までのルートも、他の神社と比べてちょっと入り組んでいます。
案内板に赤線で書き加えてみました。
北参道の鳥居を抜け、ぐるっと東参道方向へ進み、入口御門と呼ばれる回廊を通ります。北参道の方がメインのように感じるのですが、入口御門は東参道の先に造られています。
こちらが入口御門です。
回廊を渡り堀重門の先の入口門を抜けると、左手先に拝殿が見えます。
参拝所の奥に見えるのが拝殿です。
こちらが拝殿です。一般的な神社では、拝殿の奥に神殿がありますが、諏訪大社には神殿がありません。
奈良の三輪大社も同じく神殿がありません。三輪大社の場合ご神体が背後にそびえる三輪山であり、三輪山自体が神が住まわれる神殿と考えるからです。
実は諏訪大社も同じくご神体は「守屋山」とされています。しかし、不思議なのは、拝殿の向きがその守屋山の方角を向いていないことです。
拝殿の方向から90度違えて勅願殿が建っています。この勅願殿の向いている方向がご神体である守屋山の方角となります。
実際、拝殿の前で手を合わせた時よりも、この勅願殿の前の方がより強いパワーを感じました。
現在の御祭神は「建御名方神」とその妃の「八坂刀売神 」とされていますが、昔は「ミシャグチ神」という土着の神様を祀っていたとされています。今でも年配の方々の前で「建御名方神」という名を口にすると、「明神様」と言い返されるとか。
三輪大社で感じたエネルギーは真っ黒い巨大な蛇体のようなエナルギーでしたが、こちらでは、姿は同じ蛇体ですが、白い蛇体のイメージを受けました。
それが諏訪湖のエナルギーのせいなのか、ご神体とされている守屋山の姿なのかはわかりません。しかし「建御名方神」のお姿とは思えませんでした。
第二の謎「御柱」
諏訪大社の二社四宮には、「御柱(おんばしら)」と呼ばれる巨大な柱が四方を取り囲むようにそそり立っています。
先祖の霊を祀る「トーテムポール」ではないかという説や、出雲大社のように当時は強大な神殿であったのではないかという説。結界説や天地を支える柱ではないかという説など、様々な説がありますが、未だ確定的な答えは出ておらず謎のままです。
「御柱」は7年ごとに新しく建て替えられます。 寅と申の年に行なわれる「御柱祭り」は諏訪大社最大の祭りとも云われています。
長さ17m、直径1m、重さ13トンのモミの巨木16本を山から切り出し、車もコロも使わずに人力のみで引きずり運び、諏訪大社の四つの宮の四隅に建てるという壮大な祭りです。
その7年ごとの「御柱祭」が今年平成28年に執り行われます。モミの巨木を、山から里へ曳き出す「山出し」が4月に、神社までの道中を曳き、御柱を各社殿四隅に建てる「里曳き」が5月に、上社・下社それぞれで行われます。
中でも、最大斜度35度、距離100mの木落し坂を、御柱に乗った氏子たちが坂を轟音を響かせながら突き進む「木落し」は、絶叫とも悲鳴ともつかぬ大歓声に包まれる程の激しい祭りです。最後まで振り落とされず無事乗り切った氏子は満場の喝采を浴び「英雄」の称号を受けるそうですが、なんとも命がけの祭りみたいです。
諏訪大社で一押しのスポット「前宮」
次に訪れたのが「諏訪大社上社前宮」です。四宮の中で私が一番好きなのがこの前宮です。
四つの社の中で一番質素な造りなのですが、とても気持ちの良い清らかな気が流れています。
主祭神である建御名方神 (たけみなかたのかみ)と、そのお妃の八坂刀売神 (やさかとめのかみ)。この前宮でのみ、そのお二人のお姿を感じさせていただきました。
私が視せていただいたお二人は、とても仲むつまじく幸せそうなお姿でした。
実は上社本宮の拝殿はここ「前宮」の方角を向いるのではないかとも言われています。時代的にも四宮の中で「前宮」が一番古い創建とか。まだまだたくさんの複雑な謎が残る諏訪大社です。
仲睦まじく見えるお二人にも夫婦の危機があったみたいで、ある時大げんかをして奥様の八坂刀売神は出てゆかれたとか。
出て行った先の住まいが、下社の「春宮」と「秋宮」なのだそうです。
しかし、建御名方神 、喧嘩はしたもののすぐに寂しくなって、喧嘩の翌日には夜の闇に紛れて下社の八坂刀売神の許へ会いに行かれたそうです。
諏訪湖では冬の時期に、湖面の氷が一本の道のように盛り上がる「神渡り」と呼ばれる自然現象が目撃されます。これは諏訪大社上社の男神が下社の女神の許へと渡る「恋の道」ととも云われています。さすが神様、豪快な恋の道ですよね。
そしてきっと、幾多の試練も辛いことも共に乗り越えて、それがまたお互いの絆となり、お二人お幸せになられたのかもしれませんね。本当に仲が良くて幸せそうなお姿でしたよ。
諏訪大社前宮は、そんな強い絆の愛をいただける神社ですよ。
神社の脇を流れる小川はこの場所を常に清らかに保つ浄化のパワーに溢れています。
この小川の水は昔から「水眼」と呼ばれている御神水です。飲むことも出来ますよ。
心も体もいっぱい浄化していただきました。
諏訪湖の北側に立つ「春宮」と「秋宮」
こちらが「春宮」です。
「春宮」と「秋宮」は春と秋に神様が遷座されます。8月1日の御舟祭りで春宮から秋宮へ、2月1日に秋宮から春宮へと遷られます。
こちらが「秋宮」です。
どちらも境内に入ると、拝殿の前にでん!と神楽殿が建っています。まるで奥にある拝殿を隠しているかのように。
大きな注連縄は出雲大社を彷彿させます。
この日、「春宮」と「秋宮」から強いパワーを受け取ることは出来ませんでしたが、時期を変えて訪れたらまた違う何かを感じるのかも。
出雲大社に参拝される機会があったら、できるだけ上社、下社の四つの宮に参拝されてくださいね。
「諏訪大社上社本宮」アクセス情報
長野県諏訪市中洲宮山1駐車場 有り 無料
「諏訪大社上社前宮」アクセス情報
長野県茅野市宮川2030駐車場 有り 無料
「諏訪大社下社春宮」アクセス情報
長野県諏訪郡下諏訪町193駐車場 有り 無料
「諏訪大社下社秋宮」アクセス情報
長野県諏訪郡下諏訪町5828駐車場 有り 無料
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