秋吉台（山口県美祢市）

秋吉台７

山口県の西部に広がる日本最大のカルスト台地「秋吉台（あきよしだい）」です。

北東方向に１６キロ、北西方向に６キロ、総面積は５４km²、見渡す限りの広大なカルストの台地がひろがっています。
秋吉台は、今から３億５千年前の古生代に、海底に堆積したフズリナ、サンゴ、石灰藻などの生物の遺骸によってできた珊瑚礁が隆起してできた大地です。
ここは太古の昔は深い海の底だったんですね。

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標高約２００ｍから４００ｍの緩やかな波のような丘が連なった緑の草原の中に、まるで羊の群れを思わせるような無数の白い石灰岩が。

秋吉台１

草原の中に無数に点在している石灰岩柱は「カレンフェルト」といって、意味は「羊の群れ」だそうです。ホント、見た目そのまんまですね。

緑の草原に白い石灰岩が飛び出しているように見えますが、草原の下の大地も全部石灰岩の大地です。石灰岩の地層の深さは、数百メートルにも及んでいるそうです。

石灰岩は雨などによって少しずつ浸食されていきます。
地殻変動などでできた割れ目は溶かされ、少しずつ大きくなり、やがて水路となります。壁や天井が崩れ、さらに大きな洞窟へと発達していくと鍾乳洞ができあがります。

現在、秋吉台の地下には大小あわせて約４２０もの洞窟が発見されています。その中の最大規模の鍾乳洞が秋芳洞（しゅうほうどう）です。
秋芳洞は、３０万年の歳月をかけて造られたと言われています。

３億年の歴史を持った日本最大のカルスト台地、秋吉台。その石灰岩の地層からはサンゴ、ウミユリなどの化石、アンモナイトや三葉虫の化石も見つかるそうです。

地面に露出している石灰岩の岩肌に触れると、何億年も前の太古の記憶が流れこんでくるかのようです。

秋吉台３

広い公園の中は遊歩道が整備されています。

秋吉台５

余計なものが何もない、ひろい草原の大きなゆったりとしたエネルギー中に身を置くと、心がすーーっとリセットさていきます。
時を忘れてゆっくり過ごしたい場所です。

秋吉台２

秋には一面に銀色に輝くススキが見れるそうです。四季折々に表情を変えて私たちを癒してくれるそんな場所です。

Contents

1 秋吉台でのちょっと不思議な体験
2 秋吉台アクセス情報

秋吉台でのちょっと不思議な体験

普段はもう少し人がいるのでしょうが、私が訪れた日は数えるくらいの人数。散策していてもほとんど周りには人がいない状態でした。

周りを気にすることなく、頭をからっぽにしてただこの緑の中を歩いていると、ホントに自分自身がこの景色の中に溶け込んでいくように感じてきます。

すると、愉快なことが起き出しました。

草花の間を飛び回っていた蝶が私の周りに集まってきて、身体のいたるところに止まりだします。

全くなんの違和感もなく、歩いてる私の頭に止まったり、肩に止まったり。足先に止まったり。

秋吉台蝶

普通に、まるで草や花に止まるかのように。

秋吉台蝶２

蝶のメッセージを受けてみました。

メッセージを受けるときは自分自身の心の扉を全開にします。そして相手のエネルギーが流れこむままにします。

しかし、今回は言葉に翻訳することが出来ませんでした。

面白いですね。この小さな蝶さんから、純粋な優しさのエネルギーだけが、ただただ大きな川の流れのように私の中に流れこんでくるんです。
心がやさしさに包まれてあふれだします。そのやさしさに、涙もあふれてきます。とても気持ちの良い涙です。

こんなに小さな蝶さんなのに。流れ込んでくるエネルギーはホントに大きな大きな川のようなのです。

不思議な感覚です。自分の周りで護ってくださっている方々の優しさも、愛情も、この蝶さんを通して流れ込んでくるようなそんな感じです。

ここ秋吉台は数億年前の命で出来た大地です。そのはるか昔から続く大地の記憶は、私たちの奥深くに眠る魂に影響を与えてくれるのかもしれませんね。私たちが生まれる前の、私たちが自然の一部だった頃の深い深い魂の記憶にアクセスしてくれるのかもです。秋吉台はそんな場所のようです。

ご縁があったら一度訪れてみてくださいね。

秋吉台の近くにはＮＨＫの大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台となった萩市があります。
吉田松陰ゆかりの史跡も数多く残っており、歴史を感じさせる古い街並みが観光の名所ですが、私の中で萩といえば萩焼です。

萩焼の素朴な色合いは、他の焼き物と違って派手さはありませんが、とても温かみがあります。
萩焼は「貫入」といって、器の表面の釉薬がひび割れたような状態になっています。そのため、長年使い込むとそこにお茶やお酒が浸透し、器表面の色が変化していきます。

３０年前に買った紅葉の葉が焼き付けられている器を私はいまだに大事に使っていますが、年数を経るごとに味わいが深くなっていくようです。

秋吉台に行かれたら、萩にもお寄りくださいね。

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