那谷寺(石川県小松市)
石川県の「那谷寺」に参拝しました。
今朝は早朝から土砂降りの大雨。
今日は一日雨模様かなと思って車を走らせていると、道の途中で、「那谷寺」という案内が目に入りました。
雨も少し勢いが弱くなっています。傘をさしたら参拝できそうです。
せっかくなのでお邪魔させていただきことにしました。
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駐車場に着くと、ありがたいことに雨は止んで傘の必要はなさそうです。
入口の横に受付があります。たしか拝観料が600円だったと思います。
先程までの雨に濡れた境内は、参道の石畳も、緑の木々も、それはそれで晴れた日の景色とは違うしっとりとした趣があります。
とても気持ちの良いお寺です。
中に入ってすぐ、那谷寺の御本尊である十一面千手観音を安置する「金堂華王澱」があります。
那谷寺は石川県小松市にある真言宗のお寺です。
寺伝によると、奈良時代の初め717年に、泰澄大師によって開かれたと伝えられています。
お寺の境内とは思えないほど、まるで自然の野山を散策しているかのような気分になります。
あちらからも、こちらからも「気」が降り注いできます。
秋の紅葉の時期はまた違う美しさに変わるのでしょうね。
参道脇の石灯籠も風情があります。
広い境内を奥へと足を進めると、眼前に那谷寺のご祭神でもある「奇岩遊仙境」の美しい姿が広がります。
その風景はまるで山水画の世界のようです。
昔から奇岩巨石は神が宿ると言われており、信仰の対象になっていました。
ここ那谷寺も泰澄大師が岩山の洞窟に千手観音を安置したのが始まりとされています。
「石山の 石より白し 秋の風」
松尾芭蕉も、数日間滞在した小松へ戻る道中にここ那谷寺に参拝し、奇岩霊石がそそり立つ遊仙境の岩肌を眺めてこの俳句を詠んだそうです。
その岩山の横に本殿へ続く石段があります。
石段を登り詰めると本殿に着きます。
本殿は岩にのめり込むかのように建っています。建物で重要文化財に指定されているらしく、とても古い歴史を感じる建物です。
ここは他の場所とは違う気が流れています。かなりの霊気を感じます。
仏様の前に身を置くという、神妙な気持ちを持って参拝されることを勧めます。
那谷寺は白山信仰のお寺です。そのため本殿は白山の方を向いて建てられています。
白山信仰では、清らかで白き神々の住む白山に死後の魂が登って清められ、再び地上に回帰すると考えられています。
この地には奇岩と自然に出来た洞窟が数多くあり、太古より魂の輪廻転生「胎内くぐり」の聖地とされていたそうです。
そんな輪廻転生の胎内くぐりの聖地であった岩窟内に本殿が建てられています。
こちらの本殿の暗い堂内を一周すれば、母の胎内をくぐり抜けたことになります。つまり、一度死んで生まれ変わることが出来るということです。
生きている間に自分の罪を洗い清めるために洞窟に入って祈り、表に出ることによって清められる。
そんな新しい自分に生まれ変わる場所です。
重要文化財の三重の搭なども見ることができます。
訪れた人の心を癒し、自然と共に生きる喜びを気付かせてくれるそんなお寺です。
一日かけてゆっくり散策したい場所です。
那谷寺アクセス情報
石川県小松市那谷町ユ1220761-65-2111
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