癒しのパワー「お香」

お香1
日ごろから自分の邪気を払い心を清めたいという人にはお香がお勧めです。

仏教では「仏は香を食す」と言われています。お香の香りは魂の食べ物なのです。

「それなりに今の生活に満足している」「友達にも不自由していない」・・・・・なのに、「なぜだか心が寂しい」「時折むなしさに覆われる」・・・・こんな時は、魂が飢えているのかも。

魂を満たすのに日本古来の「お香」はとても効果があります。

最近のアロマブームは、そんな魂が飢えている人が増えているからなのでしょうね。

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私はアロマも大好きなのですが、時にはちょっと贅沢にお香を楽しんでいます。
日本古来のお香は天然の香木から作られています。そのためアロマオイルとは違う、奥ゆかしい、深みや上品さを兼ね備えており、落ち着いた香りが特徴的です。

 

お香の歴史

お香の歴史は古く、日本に仏教が伝来した538年、飛鳥時代だといわれています。

『日本書紀』には「ひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らずかまどに入れて薪とともに燃やしたところ、その煙が遠くまで薫り、これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した」と記されています。これが始まりのようですね。

昔は主に仏前を浄め、邪気を払う「供香(くこう・そなえこう)」として用いられ、宗教的な意味合いが強いものでした。
その時代、 香料は直接火にくべてたかれていたと考えられます。

現代ではいろんな種類のお香が製造されています。
お線香などの直接火をつけるタイプのお香や、におい袋などに使われる匂い香など常温で香るタイプ、香木や練香などの間接的に熱を加えるお香など様々です。

元々お香自体が宗教的な儀式に使われていただけあって、空間の浄化だけではなく、心や身体の浄化にも効果があります。

私は気分を変えたい時や空間の浄化やお清めに、その日の気分にあった香りのお線香を焚いています。
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「匂い線香」と「杉線香」

お線香にも「匂い線香」と「杉線香」とがあります。

「匂い線香」はタブの木の樹脂を粉末にしたものに白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)といった香木の粉末や他の香料等を加えて練り形成します。

香木の種類や加える香料によって様々な香りが楽しめます。

 

一般的にお墓参りなどで用いられるお線香は「杉線香」といいます。

こちらは3か月ほどかけて乾燥させた杉の葉を粉末にし、そこに湯とノリを加えて練り作られています。

香木や香料を使用した線香と違い、香りは劣りますが安価にでき、煙がたくさん出ることから宗教的な慣例として、煙を受けたい場合に向いています。

 
 

稀有な香りで幽玄の世界に誘う 伽羅(きゃら)

沈香の中でも最上品のものを伽羅と言います。その香りを昔の人は、『その香り高貴なこと、宮人の如し』と表現しています。
常温でも清やかな香りを発し、焚くと濃厚な他に例えようの無い伽羅独特の香りがします。

香りの生成に長い年月を要す為、非常に多様で複層的な香りを放ちます。
しかし、ベトナムの限られた地域でしか産出せず、また乱獲のため激減しており、現在では手に入れるのがとても難しくなっています。ワシントン条約の希少品目に指定されているほどです。

 

心を安らげる香りの 沈香(じんこう)

樹木が、風雨や病気・害虫などによって自分の木部を侵されたとき、その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌し、その樹脂が長い年月を経て熟成されたものが「沈香」です。
障害やストレスを乗り越えることによって作り上げられた香りなのですね。

原木はとても軽いのですが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むことから「沈香」という名前の由来となっています。

本来、幹、花、葉ともに無香なのですが、熱することで独特の芳香を放ち、同じ木から採取したものであっても微妙に香りが違い、香りの種類、産地などを手がかりとして、いくつかの種類に分類されます。沈香の中で特に質の良いものが伽羅(きゃら)と呼ばれます。

香りはたいへん複雑で、様々な味が絡み合っています。

沈香は漢方薬の処方では万能薬に属します。強壮、鎮静などの効果があります。

沈香を焚くと気持ちがとても落ち着きます。煙を吸い込むことで脳内のアルファ波が増加するそうです。そのため奇応丸という子供の疳(かん)の虫のお薬として現在も使われています。

 

清澄な香りで心を清める 白檀(びゃくだん)

お香といえばまず 「白檀」 を連想される方も多いのではないでしょうか。お線香の原料の中では最も一般的なのが「白檀」です。
沈香とは違って熱を加えることをしなくても十分に芳香を放つため、仏像や仏教儀式に欠かせない数珠等の仏具に使われたりしています。
また扇子の骨に使って、あおぐことで香りを発散させたり、匂い袋の香料の一つに利用するなど、身近なところでも多種多様に使われています。

甘く爽やかな香りをもち、特にインドのマイソール地方で産する白檀は最も高品質とされており、「老山白檀」という別称で呼ばれています。

漢方やアーユルベーダなどでも万能薬とされています。チベットでは古くから「お香が免疫力を高める」と認識されていました。
それを証明する効果が現代の科学で証明されています。白檀の精油成分に含まれるアルファピネンという物質に免疫力を高める効果のあることが 最近マウスの実験で明らかにされたそうです。

また、白檀には抗菌効果があるそうです。 そうした効果から古来 人々は 白檀には浄化効果がある、心や身体を清める作用があると伝えてきたのでしょうね。

 

様々なお香を楽しむ

一般的になじみやすい香りは「白檀」ですが、現在は様々なアレンジのお香が販売されています。

新しい香りを楽しむために「お香トライアルキット」というのを買ってみました。

お香トライアルキット
伽羅や沈香などの古典的な和の香りと現代的にアレンジされた洋風の香りが、それぞれ二本ずつ和風に十種類、洋風に十種類入っています。

お香説明書1 様々な香りの説明や、自分の好みを見つけるチェックシートなどが同封されていました。
お香説明書2
楽しみながら一種類ずつ試してみたいと思います。
新しい香りに出会える楽しみが出来ました。

本格的なお香屋さんはこちらがおススメです>>お香・線香の専門店 香源香カフェ

2015-03-26 | Posted in おすすめのお香No Comments » 

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